トイレットペーパー戦争、終結

トイレットペーパー戦争。

それは「ねえ!トイレットペーパー替えてないんだけど💢💢!!」「毎回、私の方がトイレットペーパー替えてる💢💢!!」「ちょっとは自分でも替えてよ!!💢💢」と女性から言われて、「いや、紙が切れたら替えてる!!」というメンズからの反論で始まる不毛な争いである。

 

この手の話は、男女関係を巡るトラブルとしてたびたび話題になる。

私は、その話を聞くたびに「ハハッ。何をいがみ合っているんだい?気付いた人が替える。それだけで解決じゃないか」なんて、したり顔をしながら尻を拭いていたのだが、我が家においても勃発してしまった。やれやれだぜ…。

相手いわく、私が全然トイレットペーパーを替えていないように見えるらしく、「自分の方が多く替えてる」という主張を一向に崩そうとしない。その要塞は堅牢だ。

私は「日中家にいる時間が多いんだから当たり前だろ」「男女で使用するペーパーの長さが違うからじゃない?」「いいじゃんそのくらいやってよ」などと思ったが、その言葉はグッと飲み込んだ。こんな言葉を吐いたら「うるせぇ!!替えろ!(どんっ!)」と言われること請け負いだ。ルフィは船長としては頼りになるが、同居はしたくない。

大前提として、私はトイレットペーパーを替えている。普通に使用していて、途中で紙が切れたら、トイレットペーパーを出してきて空の芯と入れ替える。トイレットペーパー入れの下の段にも、新しいものを補充している。空の芯はゴミ箱に捨ててる。基本的なことはしているつもりだ。しかし、相手の話を聞いてみると、「アタシに替えさせようとしている」とまで話が飛躍しているようだった。毛頭、そんなつもりは無い。

ただ、相手のトイレ事情を聞いてみたらようやく理解できた。これは「トイレットペーパーの替え時」に関する問題なのだと。説明しよう。

 

まず、私の尻は汚い。汚いが、トイレットペーパーで拭く箇所は肛門のみである。大の時にしかトイレットペーパーを使わない。小の時に使うとしても、チン先に付いた水滴を拭う程度である。なので、物理的にトイレットペーパー使用量は少なめになる。

それに対してウィメンズ。彼女たちの尻は綺麗だ。綺麗だが、トイレットペーパーで拭く箇所は肛門に加えて股付近もある。つまり、女性は1回のトイレでトイレットペーパーの使用量が多いし、頻度も多いことになる。男性よりも女性の方が、「トイレットペーパーの替え時」に直面するタイミングがそもそも多いのだ。そりゃ、必要なタイミングに紙がないのだから、自分で替えるしか無くなる。よって、女性の方がトイレットペーパーを替える回数が多いのは真理だと思う。

 

さて、問題はここからだ。この戦争に終止符を打つには「トイレットペーパーを替える回数が、お互いに一緒になること」が条件になるが、それは無理だ。男からすると次回、次次回の便意でも「十分事足りる」と思っているトイレットペーパーの量でも、女性からすると「全然足りないんじゃボケェ」という事態になってしまう可能性がある。じゃあ、先を見越して余ってるトイレットペーパーを外しておけよと思うかもしれないが、面倒臭いから嫌だ。少しだけ余ったトイレットペーパーを床に置いておいて、それをメンズだけが尻を拭くのにちびちび使うのか?その仕打ちはあんまりじゃないか?私だって、トイレットペーパーをカラカラカラってしたい!

 

そこで、我が家で出されたケツ論が「トイレットペーパーを替える回数を減らしてみよう」というソリューションだ。そもそもトイレットペーパーを替える頻度を少なくすれば、「いつも自分ばかりが替えている」とムカつくことも減らせると思ったのだ。

購入したのは、「長さ3倍のトイレットペーパー」。こいつが我が家のジャンヌ・ダルクになった。

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通常のトイレットペーパーよりもロールの長さが3倍。ペーパーを取り替える頻度は、単純計算で3分の1だ。こいつを導入したところ、評判はすこぶる好評。トイレットペーパーを替える頻度は、まだ相手の方が多いにもかかわらず「あのトイレットペーパー is Good!!」と、トイレットペーパーをべた褒めするようになった。

かくして、我が家のトイレットペーパー戦争は終結。平和が訪れたのであった。

スコッティ、ありがとう。私たちのお尻だけでなく、関係性までもキレイキレイしてくれて。

次回、「夜中までテトリスをしていて怒られる」。それでは、また逢う日まで